捜索を終え押収した資料を持ち出す警察関係者=19日、ソウル(聯合)
捜索を終え押収した資料を持ち出す警察関係者=19日、ソウル(聯合)
崇礼門放火事件を捜査しているソウル・南大門警察署は19日、ソウル市中区庁公園緑地課の家宅捜索を行った。崇礼門(南大門)火災と関連し中区庁が提出した職員らの勤務日誌など一部公文書に虚偽の痕跡が発見されたことから、電算記録など原本を押収し、照らし合わせ作業を行う計画だ。火災当日の10日だけでなく、以前の勤務日誌もまとめて押収し、管理職員らの平常時の勤務実態に問題がなかったかも調べるとしている。
 警察は、中区庁の職員らが実際には崇礼門管理業務をまともに行っていないにもかかわらず、書類上では規定通りに勤務したように関連記録をねつ造した可能性があるとみている。事実と判明すれば、虚偽公文書作成などの疑いで関係者らを司法処理する方針だ。

 中区庁は文化財庁から崇礼門施設管理の委託を受けているが、管理事務所詰めの職員は3人以下、管理業務も午前10時から午後8時までしか行っていなかった。また、契約期間が6か月残っている警備会社に違約金を支払い、無人警備担当業者をKTテレコップに変更している。警察はこうした過程にも疑問点があるとし、契約関連書類などを調べている。

 消防当局や文化財庁に対しては、警察は消火活動における重過失はなかったものと判断しているが、司法処理とは別途に、平常時の消防点検や安全管理に不備がなかったかなどの確認を続けている。

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