ソウル駅で列車に乗り込む帰省客=27日、ソウル(聯合ニュース)
ソウル駅で列車に乗り込む帰省客=27日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国で29日の秋夕(中秋節)に合わせ、28日から6日間の大型連休が始まる。ソウルの鉄道駅と高速バスターミナルは連休前日の27日朝から、大きな荷物を抱える帰省客で混み合った。

 ソウル駅ではこの日朝早くから、旅行かばんや土産物の入った紙袋などを持つ大勢の人たちが行き交っている。幼い子供連れの家族の姿も目に付く。東部の江原道・三陟行きの列車を待つ40代の市民は、ふるさとで家族と過ごすという。7歳の娘が風邪をひき、心配だというが、当の本人は「おばあちゃんに会えるからうれしい」と満面の笑顔だった。

 この日、南部・釜山行きの高速鉄道(KTX)乗車券は立席まですべて売り切れた。秋夕に合わせて兵役中の最後の休暇を取り、家族のもとに帰るという兵士の姿もあった。

 駅構内の店は、家族への土産物や墓に備える花を選ぶ人たちでにぎわった。

 午前10時ごろ、ソウル・瑞草区の高速バスターミナルの待合室も混雑していた。姉と一緒に中部の慶尚北道・尚州に里帰りする30代の女性は「長い連休を家でゆっくり過ごす計画」と話した。父親の好物を準備してきたという。別の30代の市民は両親のために日本旅行で菓子を買ってきたとしながら「日ごろ食べる機会がないものを食べてもらいたい」と笑顔を見せた。中部の忠清南道・公州にある弟の家で連休を過ごすという60代の女性は、祭礼用のチヂミ類をふんだんに詰めた大きな荷物を持っていた。

 今年は6連休という大型連休とあって、旅行の計画を立てる人も多い。50代の女性は夫、息子と共に3日間は夫の実家で過ごし、3日間は自身の実家の家族と忠清南道・扶余を旅行すると語った。


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