国連本部で一般討論演説を行う尹大統領=20日、ニューヨーク(聯合ニュース)
国連本部で一般討論演説を行う尹大統領=20日、ニューヨーク(聯合ニュース)
◇ロ朝の軍事取引「韓国狙った挑発、同盟国と共に座視せず」 尹大統領が国連演説

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は20日(日本時間21日未明)、米ニューヨークで国連総会の一般討論演説に臨んだ。尹大統領は「北がロシアに通常兵器を支援する見返りに大量破壊兵器の能力強化に必要な情報と技術を得るなら、ロシアと北の軍事取引はウクライナだけでなく韓国の安全保障と平和を直接狙った挑発になるだろう」と述べ、「韓国と同盟国、友好国はこれを座視しない」と強調した。

◇尹大統領の言及順に変化 「ロシアー北朝鮮」

 尹錫悦大統領は国連総会での一般討論演説で、北朝鮮とロシアについて「ロシアー北朝鮮」の順に言及した。これは通常、政府やメディアなどが「北朝鮮ーロシア」の順で表現してきたのとは異なるものだ。両国とも韓国の安全保障上の脅威になっているが、核開発やミサイル発射など挑発を続けている北朝鮮がロシアより直接的なリスクが高いことを踏まえたものと受け止められる。朴振(パク・ジン)外交部長官も今月の韓ロ外相会談で、「ロ朝関係」と発言している。

◇国会で最大野党代表の逮捕同意案採決へ 首相の解任建議案も

 国会は21日午後、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表に対する逮捕同意案と韓悳洙(ハン・ドクス)首相の解任建議案を本会議で採決する。逮捕同意案は在籍議員(297人)の過半数が出席し、出席議員の過半数が賛成すれば可決される。与党「国民の力」は、共に民主党が「不逮捕特権放棄」の約束を守るべきだとして可決を求めているが、李氏が前日自身のフェイスブックで事実上、否決を訴えたことから可決されない可能性が高い。ただ、同党内の非李在明派の動きにより結果が変わる可能性も排除できない。韓氏の解任建議案は共に民主党が議席の過半数を握るため可決される可能性が高い。ただ、同建議案は拘束力はなく、尹大統領は受け入れない考えとみられる。 


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