朝鮮中央通信は21日、金正恩国務委員長が海軍東海艦隊に所属する第2水上艦戦隊を視察し、戦略巡航ミサイルの発射訓練に立ち会ったと伝えた=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
朝鮮中央通信は21日、金正恩国務委員長が海軍東海艦隊に所属する第2水上艦戦隊を視察し、戦略巡航ミサイルの発射訓練に立ち会ったと伝えた=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓米日首脳が米ワシントン近郊の大統領山荘キャンプデービッドで18日(現地時間)に開いた会談に対し、北朝鮮の当局もメディアも21日午前9時の時点で論評を出していない。

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 韓米日首脳会談では北朝鮮の人権問題を扱う3カ国の高官級協議を強化し、北朝鮮のサイバー犯罪に対応する3カ国のワーキンググループを立ち上げることで合意するなど、北朝鮮への圧力を一段と強化した。にもかかわらず北朝鮮が今のところ沈黙しているのは、中朝ロの脅威に対する韓米日の結束を誇示した今回の首脳会談の影響を綿密に分析しているためとみられる。

 韓国・北韓大学院大の梁茂進(ヤン・ムジン)総長は「北は韓国と米国、日本の国内の雰囲気を探り、中国とロシアの反応も踏まえた上で総合的な論評を出すだろう」との見通しを示した。21日から韓米の定例合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(UFS)」が始まることを挙げ、「北が韓米日首脳会談に対する論評を出すまでに長い時間はかからないはずだ」と見込んだ。

 韓米合同軍事演習を前に、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)は海軍艦隊を視察して巡航ミサイルの発射訓練に立ち会った。朝鮮中央通信は21日、金正恩氏が朝鮮半島東側を担う朝鮮人民軍海軍東海艦隊に所属する第2水上艦戦隊を訪れ、警備艦の「戦略巡航ミサイル」の発射訓練を視察したと報じた。

 北朝鮮は毎年実施されるUFSに対し、「北侵演習」だとして強く反発してきた。今年も今月31日までの演習期間中に大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射など大型の挑発に踏み切る可能性がある。

 韓国情報機関の国家情報院は今月17日、北朝鮮が韓米合同軍事演習などに対抗し、ICBMの発射などを準備していると国会に報告した。

 梁氏もUFSの演習期間中に北朝鮮がミサイル発射を強行する可能性を指摘しながら、金正恩氏のこの時点での海軍艦隊視察には「朝鮮半島の軍事的な主導権は韓米日ではなく北にあるということを示す意図がある」との分析を示した。


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