相次ぐ凶悪犯罪、原因は?…「個人の責任」36%、「社会の責任」55%=韓国世論調査(画像提供:wowkorea)
相次ぐ凶悪犯罪、原因は?…「個人の責任」36%、「社会の責任」55%=韓国世論調査(画像提供:wowkorea)
最近シンリム(新林)駅およびソヒョン(書峴)駅で相次いで無差別殺傷事件が発生するなど凶悪犯罪が続いていることについて、韓国人の過半数が「誤った社会環境」を原因に挙げた。

世論調査機関の韓国ギャロップは今月8日から10日まで全国の満18歳以上の1001人を対象に凶悪犯罪の発生原因について質問した結果、36%が「犯罪者個人の生まれ持った性向」、55%が「誤った社会環境」と答えた。9%は意見を留保した。

凶悪犯罪に対する認識では、保守性向と進歩性向の回答者の間にやや差が表れた。進歩性向の回答者では、「誤った社会環境」を挙げた割合が66%(個人の性向27%)を記録した一方、保守性向の回答者の47%が「犯罪者個人の生まれ持った性向」が原因だと答えた。

2021年と2015年に凶悪犯罪が発生した当時、同じ内容の調査で凶悪犯罪の原因として個人の性向を挙げた割合が30%を下回っていたことを考慮すると、かなり高い数値だ。これについて韓国ギャロップの関係者は、「犯罪心理分析など心理学に関する大衆的な関心の拡大、反社会的な性格障害(特にサイコパス)の犯罪者を素材とした放送・映像コンテンツの増加と無関係ではないとみられる」と分析した。

また、凶悪犯罪後の後に政界で提起されている「仮釈放のない終身刑」の導入問題と関連し、回答者の87%が賛成し、大きな支持を得た。反対は9%にとどまり、3%は意見を留保した。過去の韓国ギャロップの調査で死刑制度を維持する世論が60%だったことを考慮すると、「仮釈放のない終身刑」が大きな支持を得ているものと解釈される。

さらに、理由なく不特定多数を無差別的に脅かす犯罪、いわゆる「通り魔犯罪」の被害に遭うのではないかと心配しているかを聞いた結果、「とても心配だ」52%、「ある程度心配だ」30%、「あまり心配ではない」12%、「全く心配ではない」5%だった。つまり、成人の82%が不安感を訴えていることになる。「とても心配だ」という回答は男性(40%)より女性(63%)、70代以上(63%)で多かった。
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