台風「カヌン」韓国縦断で被害、死亡1人・行方不明1人…道路や住宅浸水も続出=韓国報道(画像提供:wowkorea)
台風「カヌン」韓国縦断で被害、死亡1人・行方不明1人…道路や住宅浸水も続出=韓国報道(画像提供:wowkorea)
台風6号「カヌン」が韓国を縦断し、2件の人身事故が発生した。また、全国各地で道路の浸水や流失、および住宅浸水が相次いだ。

中央災難安全対策本部が公開した「台風6号対処状況報告書」によると、10日の午後11時時点でテグ(大邱)市グンウィ(軍威)郡で67歳の男性1人が水難事故で死亡した。中央災難安全対策本部は「事故の原因を調査中」としている。

死亡した男性はこの日の午後1時10分頃、軍威郡のナムチョン(南川)で心肺停止状態で発見された。消防当局は通報を受けて出動したところ、上に浮かんでいたこの男性を発見し、近くの病院に搬送したが死亡が確認された。

韓国の全国各地でも被害が相次いだ。公共施設としては道路の浸水や流失63件{カンウォン(江原)4件、大邱3件、プサン(釜山)39件、キョンサンブクト(慶尚北道)11件、キョンサンナムド(慶尚南道)・チュンチョンブクト(忠清北道)・チュンチョンナムド(忠清南道)2件}、土砂流出6件{大邱の道路2件、カンウォンド(江原道)の道路1件、釜山の工事現場1件、慶尚北道の鉄道1件、慶尚北道の公園1件}、堤防流失8件(慶尚北道の貯水池1件、慶尚北道の河川7件)、橋梁沈下1件(忠清北道)、道路の落石1件(江原道)、防波堤の破損1件(釜山)などの被害が報告された。私有施設は住宅の浸水30件(江原19件、大邱11件)、住宅破損3件(全壊1件、半壊2件いずれも慶尚北道)、住宅の屋根破損2件{チョルラブクド(全羅北道)}、商店街の浸水4件(大邱)、土砂の流出8件(釜山・慶尚北道)、漁船の転覆1隻(慶尚南道)、その他75件の被害が報告された。

また、韓国全国の4万358世帯で停電被害が発生した。このうち3万8017世帯はすでに復旧が完了し、復旧率は94.2%となっている。農作物の被害は1019.1ヘクタールで発生し、このうち浸水と潮風による被害が668.9ヘクタールで、果実が落ちる被害が350.2ヘクタール報告された。

この他にもビニールハウス0.7ヘクタールが破損し、鶏150羽が死亡した。

台風6号「カヌン」は10日の午後10時時点で、ソウルの北東約30キロにあって北に進んでいる。最大風速20メートル、移動速度毎時21キロ、付近の中心気圧は990ヘクトパスカルだ。 10日の累積降水量は江原道コソン(高城)で368.5ミリを記録し、続いて慶尚北道キョンジュ(慶州)で273ミリ、慶尚南道チャンウォン(昌原)で261.1ミリなどを記録した。

中央災難安全対策本部は韓国が台風6号「カヌン」の影響圏から完全に抜け出すまで、台風被害に備えた施設の点検および規制などの状況管理を徹底する方針だ。
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