スカウトらが撤収した後のセマングムのキャンプ地=8日、扶安(聯合ニュース)
スカウトらが撤収した後のセマングムのキャンプ地=8日、扶安(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国で開催中のボーイスカウト・ガールスカウトの祭典「世界スカウトジャンボリー」(1~12日)の準備がずさんだったとの指摘が出ていることを巡り、ジャンボリー組織委員会、全羅北道、女性家族部など関連機関に対する監察や監査が行われる見通しだ。 与党「国民の力」の姜ミン局(カン・ミングク)首席報道官は8日の論評で、「国民の税金が適材適所に使われたのか、予算の運用と大会準備に放漫な点がなかったのか徹底的に究明し、過ちがあれば厳しく責任を問わなければならない」と強調した。 大統領室の関係者も同日、聯合ニュースの取材に対し、「多くの予算が投入されたにもかかわらず行事が円滑に進行しなかった理由がどこにあるのか、国民が知りたがっている」とし「このようなことが二度と発生しないよう経緯などを把握する必要がある」と話した。また「国際行事のための組織委を健全かつ効率的に運営できる方策を用意するのも一つの課題」と強調した。 監査院の関係者も取材に対し、「ジャンボリー運営状況を見極めている」とし、今後関連機関などに対する監査に着手する可能性を示唆した。 ただ大統領室や政府は、台風6号の朝鮮半島接近に備え約3万7000人のスカウトらが南西部・全羅北道セマングムのキャンプ地から撤収し首都圏に移動を始めていることから、スカウトジャンボリーを最後まで安全に進めるためのサポートに総力を挙げる段階であるとし、監査などを検討する段階ではないとする立場を公式的には示している。 大統領室の高官はこの日の記者会見で「ジャンボリーが終わるまで最善を尽くして支援することに集中する」とし、「ひとまず有終の美を飾るのが先だ」と述べた。 韓悳洙(ハン・ドクス)首相もこの日の記者会見で、政府レベルでの調査の計画について「今はジャンボリーをしっかり終えることが急務であり、そのような問題に言及するのは不適切だ」と述べた。そのうえで、準備などに問題があった原因を明らかにするのは、ジャンボリーが終わってからにするべきだと指摘した。
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