清州地方裁判所で7日に開かれた清州地域活動家のユン某氏(50)ら4人に対する裁判で、検察はUSBなどに保存された「人間の条件」「もう一度見る西洋音楽」などの名前のファイル約30個を裁判所に提出した。
検察は2021年、ユン氏らをスパイ容疑で拘束起訴した。ユン氏らは、北朝鮮工作員の指令を受けて利敵団体(反国家活動団体)の「自主統一忠北組織会」を結成し、受け取った工作金を使って4年間に、忠北地域で国家機密の探知や国内情勢を収集した疑いが持たれている。
この日、検察が公開した資料によると、2017年6月24日、北朝鮮が活動家たちに下した指令文には、「米国に追従する親米・事大行為は、必ず撲滅しなければならない積弊」、「反米闘争に闘争方向を転換するよう、進歩団体に積極的な影響を与えなければならない」という北朝鮮の意向が示されていた。また、在韓米軍のサード(THAAD)配備については、「進歩運動団体がサード反対闘争を積極的に行うように影響を与える必要がある」という指示があったという。
さらに、検察は指令文に、「民衆党の道党・私党を前面に出し、彼らがすべてを主導するよう、積極的に推進しなければならない」という記述があり、被告人らが総選挙に介入しようとした疑いもあると主張した。
一方、被告人側は該当文書と関連し、「検察が出した資料を見たことがない」とし、捏造(ねつぞう)されたものだと否認した。
Copyright(C) herald wowkorea.jp 104