パク次長はこの日、政府のソウル庁舎で行なわれた処理水海洋放流に関する政府の会見で、日刊紙“キョンヒャン(京郷)新聞”が報道したフェレンツ・ダルノキベレス米ミドルバリー国際大学院教授とのインタビューについて言及した。
パク次長は前日の会見につづき、この日あらためてこの内容に対し反発した。
このインタビューでダルノキベレス教授は「処理水の放流量が増えるほど、沈殿物に吸収される放射能物質の量は増加し、この吸収量は沈殿物の種類と核種により差が生じるわけだが、IAEAはこのことをきちんと踏まえていなかった」と主張した。
このことについてパク次長は「IAEAの総合報告書をみると『東京電力は放流の初年度から、”海水濃度と海底堆積物の濃度が最大となった”という保守的な仮定の下で評価を行なった』という内容が明記されている」とし「(ダルノキベレス教授の)指摘は妥当ではない」と反発した。
パク次長は、“処理水が海洋生態系に及ぼすモニタリングをする時に使用された魚種数はあまりにも少なく、ろ過摂食者(水中の浮遊物をこし取って食べる動物)が含まれていなかった”という指摘についても言及した。
パク次長は「このような指摘は、東京電力が放射線環境影響評価で動植物の放射線の影響を評価するため、カレイ目・カニ・褐藻類の3種を選択したことを問題視したものとみられる」と語った。
つづけて「この3種は東京電力が任意に選択したものではなく、国際放射線防護委員会(ICRP)が提示した代表海洋魚種だ」とし「ICRPは『この魚種から検出される放射性物質の量が基準値より低ければ、全ての海洋生物が同等に安全だとみることができる』という説明を提示している」と説明した。
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