今年5月16日に実施された空襲に備えた民防衛訓練は、公共機関と学校が中心だった(資料写真)=(聯合ニュース)
今年5月16日に実施された空襲に備えた民防衛訓練は、公共機関と学校が中心だった(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国で23日午後2時から20分間、敵からの空襲を想定した「民防衛訓練」が全国一斉に実施される。行政安全部が2日、伝えた。一般国民は地下などの安全な場所に避難し、車両の通行も規制される。空襲に備えた民防衛訓練の実施は2017年8月以来、6年ぶりとなる。

 民防衛訓練は、「民防空訓練」とも呼ばれる空襲に備えた避難訓練と、地震や火災などの災害に備えた避難訓練に分かれている。

 今回は空襲に備えた民防衛訓練で、戦時や災害など国家の非常事態に対応する政府の「乙支演習」期間中の23日に実施される。

 同日午後2時、全国で訓練用の空襲警報が鳴る。人々は近くの「地下退避所」など安全な場所に避難しなければならない。一部の道路も交通が規制され、運転中の場合は警察の指示に従い道路の端に停車し、消防車や救急車、軍用車両などが通行できるようにする。

 2時15分に警戒警報に切り替われば、避難場所から外に出て、警戒態勢を維持しつつ移動することができる。2時20分の警報解除で訓練は終了する。

 一般国民が参加する全国規模の民防空訓練はしばらく実施されていなかった。そのため国民に緊急時対処の準備ができていないとの指摘があり、今回の訓練実施が決まった。

 5月31日に北朝鮮が軍事偵察衛星の打ち上げを試みた際、韓国ではソウル市が警戒警報を発令した後、行政安全部が誤発令だったと訂正する事態があった。市民の間では混乱が広がった。


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