米国ラジオ放送局“自由アジア放送(RFA)”は29日「米商業衛星企業“プラネット・ラボ”が今月20日に撮影した衛星写真で、北朝鮮のファガン(黄江)ダムの水門が開き、水を放流している様子が確認された」と報道した。
この衛星写真には、ダムから一斉に流れ出る水により発生した白い泡沫が捉えられていた。
すでに韓国の統一部(省)は今月17日、北朝鮮に「ダムの放流の事前通知」をあらためて要請していた。しかし結局、韓国側の要請から4日後に北朝鮮は、無断で黄江ダムの水門を開けたのである。
また北朝鮮は、24日と27日にも黄江ダムの水門を開けたことが、衛星写真を通じて捉えられている。
RFAは「梅雨の時期を迎えたことで、水位の調節のために水門を上げた可能性が高いが、韓国政府が事前通知を公式に要請したにもかかわらず、北朝鮮の意図的な無視は続いている」と伝えた。
北朝鮮がイムジンガン(臨津江)の上流にある黄江ダムの水門を開ける場合、韓国側の臨津江最北端にあるピルスンギョ(必勝橋)やグンナム(郡南)ダムの水位は急激に上昇するしかない。
かつて事前通知なく北朝鮮が黄江ダムの水を放流したことにより、2009年の9月に6人、2019年の8月に2人の人命被害が発生している。
また2020年の8月には黄江ダムの無断放流により、キョンギド(京畿道)のパジュ(坡州)やヨンチョン(漣川)一帯で70軒以上の住宅が浸水し、141か所の軍事施設と44か所の河川が流失した。
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