大雨にゴルフ　大邱市長を党員資格１０カ月停止に＝韓国与党

【ソウル聯合ニュース】韓国の与党「国民の力」の中央党倫理委員会は２６日、各地で大雨による被害が出ていた１５日に南東部・大邱市内のゴルフ場でゴルフをしていたことが明らかになった同市の洪準杓（ホン・ジュンピョ）市長について、党員権（資格）停止１０カ月の処分にしたと発表した。　韓国では９日から各地で大雨による被害が発生し、１５日には中部の忠清北道清州市で大雨により堤防が決壊して川の水が地下車道に流れ込み、バスや乗用車など１７台が浸水。１４人が死亡し、１０人が負傷する事故が起きた。１５日にゴルフをしていた洪氏への批判の声が高まったことを受け、党は同氏の処分の検討に入っていた。　洪氏は「不適切な行動」との批判が続いたことを受け、ＳＮＳ（交流サイト）で１７日、「週末にテニスをするのは良くて、ゴルフをするのはだめだという規定があるのか」などと反論し、記者団に対しても、「不適切ではない」と主張。非難の声はさらに高まり、これが懲戒の理由に加えられた。　倫理委の黄貞根（ファン・ジョングン）委員長は記者会見で、「党の名誉を失墜させ、国民情緒に反する行為であるため、倫理規則を厳しく適用せざるを得なかった」と述べた。　洪氏は慶尚南道知事などを務め、２０１７年の大統領選で同党前身の「自由韓国党」の公認候補として出馬した重鎮だ。