15日に土砂崩れが起きた慶尚北道醴泉郡内の集落=(聯合ニュース)
15日に土砂崩れが起きた慶尚北道醴泉郡内の集落=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の中央災難(災害)安全対策本部は18日午前、9日から降り続いた大雨による死者は41人、行方不明者は9人と発表した。その後、土砂崩れが起きた南東部の慶尚北道・醴泉で、安否が分からなくなっていた住民とみられる1人の遺体が見つかった。全国で約5700人が今も避難先から帰宅できていない。冠水などによる農耕地の被害面積は3万ヘクタールを超える。 午前の発表時点で、死者は慶尚北道が19人、中部の忠清北道が17人、同じく忠清南道が4人、世宗市が1人。 これまでに1万2777人が一時避難し、このうち3797世帯5686人がいまだに帰宅できずにいる。 忠清南道と忠清北道、慶尚北道、南西部の全羅北道を中心に公共施設912件と私有施設574件が被害を受けた。道路の斜面流出・崩壊が157件、道路の破損・流出が60件、土砂流出が131件、河川の堤防決壊が159件あった。住宅の浸水は274棟、破損が46棟。 田畑の冠水と落果、流出・埋没による農作物被害は3万1064.7ヘクタールと、サッカー場約4万3000面に相当する。鶏を中心に家畜が死ぬ被害は69万4000羽・頭となっている。 高速鉄道(KTX)のうち中央線と中部内陸線と、一般列車の11路線が運転を見合わせている。 気象庁によると、京畿道南部と江原道の一部、忠清道、南部地方、済州島に大雨に関する警報・注意報が出ている。18日から19日にかけ、忠清道と南部地方、済州島では100~200ミリ、多い所では250ミリ以上の雨が降ると予想される。
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