韓国検察(画像提供:wowkorea)
韓国検察(画像提供:wowkorea)
韓国でタクシー運転手を殺害して現金を奪い逃走し、16年後に捕まった40代の男性2人に検察が無期懲役を求刑した。この事件は手がかりがなく長期間迷宮入りしていたが、犯行現場にあったメモの小さな指紋が決定的な手がかりになったという。

14日、法曹界によると検察は前日、インチョン(仁川)地方裁判所刑事15部の審理で開かれた結審公判で、強盗殺人の容疑で起訴したA被告(47)と共犯のB被告(48)に無期懲役を求刑した。

検察は法廷で「被害者が死亡するなど、犯行による結果が重大で犯行手法も残酷だった。経済的利益を得るために犯した行いと非難する可能性も高い」と求刑理由を明らかにした。

これまでの裁判の過程でA被告は「犯行現場にいなかった」と容疑を全面否認し、B被告も「(A被告と)事前に殺人を共謀したことはない」と主張した。

2人の宣告公判は20日の午後2時、仁川地方裁判所で開かれる予定だ。

A被告とB被告は2007年7月1日の午前3時ごろ、仁川市ナムドン(南洞)区内の道路付近でタクシー運転手のC氏(死亡当時43歳)を凶器で刺して殺害した後、現金6万ウォン(約6565円)を奪った容疑で拘束起訴された。

遺体を犯行現場に放置した2人は盗んだC氏のタクシーを運転して2.8km離れた住宅街に乗り捨てた後、後部座席に火をつけて逃走した。

警察は長期間、容疑者を特定する手がかりを見つけることができず、犯行現場で確保したメモ(小さい指紋)をもとに16年後の今年、2人を相次いで検挙した。
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