EAS外相会議に出席した朴氏(共同取材)=14日、ジャカルタ(聯合ニュース)
EAS外相会議に出席した朴氏(共同取材)=14日、ジャカルタ(聯合ニュース)
【ジャカルタ聯合ニュース】韓国の朴振(パク・ジン)外交部長官は14日、インドネシアの首都ジャカルタで開かれた東アジアサミット(EAS)外相会議に出席し、北朝鮮が行動を改めるよう国際社会が団結しなければならないと強調し、EASに参加している中国とロシアに向け、朝鮮半島問題解決のために両国が役割を果たすよう求めた。 北朝鮮による弾道ミサイル発射などを受け国連安全保障理事会が対応を協議する会合を開いても、常任理事国である中国とロシアの擁護により具体的な対応が取れないケースが続いていることを念頭にした発言と受け止められる。 国連安保理は13日(現地時間)、米ニューヨークで北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を協議する公開会合を開いたものの、中国、ロシアが安保理レベルでの対応を求める韓米日などに反対し、具体的な成果を出すことができなかった。 EASには東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国のほか、韓国、米国、日本、中国、ロシアなど8カ国が参加している。今年の会議には中国から外交担当トップの王毅共産党政治局員が、ロシアからラブロフ外相が出席した。 外交部によると、朴氏は会議で北朝鮮の核・ミサイル挑発を非難し、これに対する国際社会の断固たる対応が必要と強調したという。また、北朝鮮の核・ミサイル開発の資金源となる外貨稼ぎを防ぐため国際社会が協力する必要性を強調する一方、北朝鮮における人権状況について深い懸念を示し、国際社会が同問題に対する認識を高める必要があると指摘した。 会議でロシアと中国は朝鮮半島問題について、具体的な言及をしなかったという。 朴氏はウクライナ問題や南シナ海問題についても、中国やロシアを前に韓国のこれまでの立場を改めて示した。 朴氏は「ロシアのウクライナ侵攻は国際法に明白に違反する行為であり、国家主権、領土保全、政治的独立尊重という国際秩序の根本原則に対する直接的な脅威だ」と述べた。南シナ海問題については、同地域の平和と安定が域内および世界の景気回復の核心であることを指摘し、ルールに基づく秩序と国連海洋法条約など国際法に基づいた航行、および飛行の自由確立に向けて協力していくと述べた。
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