23日間冷凍庫に安置されていた故チェ・ソンボンさん、葬儀へ=韓国報道(画像提供:wowkorea)
23日間冷凍庫に安置されていた故チェ・ソンボンさん、葬儀へ=韓国報道(画像提供:wowkorea)
遺体を引き取る遺族が現れないため無縁故者に分類され、23日間冷凍庫に安置されていた歌手の故チェ・ソンボンさんの葬儀が行われることになった。

カンナム(江南)区庁は故チェ・ソンボンさんの元マネージャーであり側近のAさんを喪主に指定し、通知したと明らかにした。

これにより、Aさんはチェさんの遺体を引き受け、葬儀を行う予定だ。葬儀場は15日に設け、同日から2日葬を行い、ファンの弔問を受け付ける予定だ。すべての葬儀費用はAさんの私費でまかなわれる。

出棺は16日に行われる予定だ。故人が先月20日にソウル市江南区ヨクサムドン(駅三洞)の自宅で死亡しているのが発見されてから約26日が経過することになる。

故チェ・ソンボンさんは2011年にtvNのオーディション番組「コリアゴッドタレント」で準優勝して有名になった。

チェさんは3歳の時、実の両親に捨てられて孤児院に預けられ、5歳でそこから逃げてガムを売って生計を立てるなど苦難の中で成長した。しかし、その後歌手の夢を叶えて「韓国のポール・ポッツ」の愛称を得た。

さらにチェさんは2014年に「スローインボー」を発表し、翌年、米国シカゴで慈善音楽会を開催するなど、歌手として活発に活動した。

しかし、チェさんは2020年にステージ3の大腸がん、前立腺がん、甲状腺低下症、甲状腺がんで闘病中だと発表し、治療費調達のためのクラウドファンディングまで行った。ところがその翌年、彼の癌闘病が嘘だとする疑惑が持ち上がり、彼はすべての疑惑を認め、謝罪した。

その後チェさんは6月20日に「私の命で罪の代価を払おうとしている」と極端な選択を暗示する文を載せ、同日の午前9時41分頃、駅三洞の自宅で死亡しているのが発見された。享年33歳だった。警察は現場の状況と解剖結果などの結果、他殺の疑いはないと判断した。

チェさんは亡くなる前に残した文章で「2011年から現在まで本当に多くの方々から関心と愛を受けて生きてきた」として「心より感謝の言葉を伝える」と伝えた。

続けて「最後の文なのでこの心の痛みを知らせたいが、皆さんから受けた愛の方が大きく、自問自答を重ねていた」として「私の愚かな誤ちと被害を受けた方々に心より申し訳なく思う」と謝罪した。

故人の遺体は解剖後、葬儀場の冷凍庫に運ばれた。しかし、遺体を引き受ける遺族が現れず、これまで葬儀を行うことができないでいた。

韓国の保健福祉部は、2020年から血縁関係がなくても生前故人と近かった友人や知人も葬儀を行うことができるよう指針を設けた。9月29日から施行される葬事法改正案12条2項によると、無縁故死亡者が死亡する前に長期的、持続的な親交関係を結んだ人は希望がある場合、喪主になることができる。
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