キョンギ(京畿)スウォン(水原)中部警察署は犯罪団体組織罪の容疑で組織のトップA容疑者(36)ら中国人4人を、麻薬類管理に関する法律違反などの容疑で中間販売役のB容疑者(50・中国同胞)ら21人を拘束したと、12日明らかにした。
拘束者の中には組織暴力団員であり数回にわたり麻薬を使用し販売したC容疑者も含まれた。
A容疑者らはことし2月から6月まで中国から密搬入されたヒロポン2.5キログラム(約8万3000人分)をソウルやインチョン(仁川)、京畿などの首都圏一帯に供給した容疑を持たれている。
この過程でA容疑者は3月25日に江南「麻薬飲料事件」の組織にもヒロポンを提供したと調査された。
警察が組織に「犯罪団体組織罪」を適用した背景には、まだ検挙されていない中国内のトップD容疑者の存在がある。
中国人のD容疑者は過去に韓国国内で麻薬を大規模に流通させたことで2018年に拘束され、実刑を受けた後、昨年、中国に追放された。
これにより韓国に入国できなくなったD容疑者は麻薬の流通を続けるため中国現地でA容疑者ら4人を誘った。その後、ヒロポンの供給や運搬、販売などの役割を分担し、借りたオフィステル(住居兼用オフィス)に「麻薬倉庫」をつくるなど、組織的な体系を備えた。
ヒロポンを供給する役割はD容疑者が行った。D容疑者は3月、A容疑者に中国のチャットアプリで指示し、チュンナム(忠南)アサン(峨山)でキャリーバッグに入れた大量のヒロポンを渡したことが把握されている。
A容疑者らは受け取ったヒロポンをB容疑者ら36人の中間販売役を通じ流通させたが、購入者は少数の中国同胞を除き大部分が韓国人だったと調査された。使用者も大部分が韓国人だった。
B容疑者らはA容疑者から受け取ったヒロポン約1キログラムを黒いビニール袋に入れ、白昼のソウル都心で他の販売役に対面販売するなど、大胆な手法で麻薬を流通させた。
警察関係者は、「中国人が組織を構成し韓国人を相手に大量の麻薬を流通させ摘発された事例」とし、「組織的な麻薬犯罪に対し徹底して捜査する」と話している。
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