南東部・大邱では大雨と強風により店舗のテントが破損した=11日、大邱(聯合ニュース)
南東部・大邱では大雨と強風により店舗のテントが破損した=11日、大邱(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国各地で集中豪雨による被害が相次いでいる。中央災難(災害)安全対策本部は12日、南部・釜山の鶴章川付近で前日午後から60代の女性が行方不明になっていると発表した。

 江原道原州市と京畿道広州市では住宅6棟が浸水した。釜山市海雲台区では車両7台が浸水し、大邱市北区では解体現場で長さ200メートルの塀が崩れ、車両29台が破損した。釜山市水営区ではマンションの200世帯が停電した。

 ソウル、釜山、光州、慶尚北道の10市郡区では、33世帯52人が一時避難した。

 ソウルでは11日午後、大雨により地下鉄1号線の一部区間で運行見合わせとなり、約15分後に再開された。

 気象庁によると、12日午前6時の時点で釜山、京畿道などの19か所の道路で交通規制が行われ、ソウルの27か所など河川沿いの153か所と水辺の駐車場88か所も立ち入りが規制されている。 智異山など17か所の国立公園の探訪路455か所への立ち入りも制限された。

 全羅南道の海岸沿いと慶尚南道の南海岸には大雨警報・注意報が発令されており、突風や雷を伴って1時間に20~50ミリ前後の強い雨が降るところがある。午後にかけては、南部地方を中心に突風や雷を伴って1時間に30~60ミリの激しい雨が降ると予想される。

 中央災難安全対策本部は11日午後から「非常2段階」で対応にあたるとともに、風水害の危機警報を「警戒」段階で維持している。中央災難安全対策本部長の韓唱燮(ハン・チャンソプ)行政安全部次官は、大雨に備えて非常対応体制を維持するよう要請した。


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