韓国大統領室の高官は現地で行った記者会見で、「首脳会談をきっかけに信頼を確認し、心を開いて協力、発展するように活用すればいいという考えは韓国も日本も同じ」として、「そのため、事前調整はしないが、汚染水問題が出る可能性がある」と明らかにした。
また、両国が8年ぶりに通貨スワップ(通貨交換)協定を再開することで合意したことを踏まえた通貨危機への共同対応や先端技術の研究、供給網(サプライチェーン)の安定化などについても意見交換する見通しだ。韓国と米国が新設する拡大抑止に関する協議体「核協議グループ(NCG)」の初会合を控え、韓米日3カ国の安全保障強化も議題になるとみられる。
尹大統領と岸田首相はリトアニアで同じ宿泊先に滞在したが、公式日程以外では遭遇しなかったという。
一方、尹大統領は同日、NATOのアジア太平洋のパートナー国である韓国、日本、オーストラリア、ニュージーランドによる首脳会議を主宰し、北朝鮮への対応や平和・繁栄に向けた連携などについて議論する。NATO加盟国とパートナー国が出席する首脳会議にも出席する。
会議後はポーランドに向かう。ポーランド側とは隣接するウクライナの再建策や防衛産業、エネルギーなど両国の協力強化について話し合う方針だ。
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