韓国の朴振(パク・ジン)外交部長官(右)が、ソウル市内で国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長と面会した。握手を交わす両氏=8日、ソウル(聯合ニュース)
韓国の朴振(パク・ジン)外交部長官(右)が、ソウル市内で国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長と面会した。握手を交わす両氏=8日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴振(パク・ジン)外交部長官は8日、ソウル市内で国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長と面会した。朴氏は東京電力福島第1原子力発電所の処理済み汚染水の海洋放出を巡り、安全性の検証と韓国国民の安心に向けたIAEAの協力を求めた。  外交部によると、朴氏は国民の健康と安全を最優先することが韓国政府の原則と説明。客観的かつ科学的な観点から汚染水放出の安全性検証が行われるべきと伝えるとともに、韓国政府は汚染水の海洋放出が国際法と国際基準に合った方法で処理されるべきとの立場を一貫して示してきたと伝えた。 グロッシ氏は朴氏に、処理済み汚染水の放出が国際的な安全基準に合致すると結論付けたIAEA報告書について説明したという。 面会後、朴氏は記者団に対し、グロッシ氏との間で汚染水放出を巡り科学的な安全検証と国民の安心に向けたIAEAとの協力策について踏み込んで議論したと伝えた。 グロッシ氏は朴氏との面会後、自身のツイッターに今回の訪韓について書き込み、「これまでやってきた作業よりも、これから始めることがはるかに重要」とした。 前夜、韓国に到着したグロッシ氏はこの日、聯合ニュースなどメディアとのインタビューに応じたほか、韓国原子力安全員会の劉国熙(ユ・グクヒ)委員長とも面会した。 韓国滞在最終日の9日は、汚染水放出に対し激しい反対運動を展開している最大野党「共に民主党」の議員らと面会する。
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