韓国、故ペク・ソンヨプ将軍の銅像を建立…親日派疑惑で論争(画像提供:wowkorea)
韓国、故ペク・ソンヨプ将軍の銅像を建立…親日派疑惑で論争(画像提供:wowkorea)
韓国の慶尚北道庁は5日、朝鮮戦争で活躍した故ペク・ソンヨプ将軍の銅像を建立し、除幕式と3周忌追慕行事を開催した。ペク将軍は洛東江戦線を死守し、仁川上陸作戦の成功に貢献したが、親日派との疑惑が持ち上がっている。

 昨年までは民間で開催していたペク将軍の追悼行事は、今年初めて慶尚北道庁、国家報勲省、陸軍本部、漆谷郡庁が共同で主催した。

 ペク将軍の銅像建立事業は民間が主体となり、昨年12月に銅像建立推進委員会を結成し進められた。銅像は総事業費5億ウォン(約5400万円)を投入して製作。寄付募金活動には多くの国民が参加したという。

 これに先立ち、この日午前、韓国戦争の多富洞の戦いで、背負子部隊員として参加した地域住民たちの魂をたたえるため、「多富洞戦闘参戦住民慰霊碑」の除幕行事を開き、韓国戦争の隠れた英雄たちを記憶し感謝する時間を持った。

 多富洞戦闘参戦住民慰霊碑は、ペク・ソンヨプ将軍の長女であるペク・ナムヒ氏が私費で追慕碑を建立した。

 一方、ペク将軍は洛東江戦線を死守し、朝鮮戦争当時、多富洞の戦いで主役として活躍したという。

 多富洞戦闘の勝利のおかげで、国軍と国連軍が洛東江に橋頭堡を設け、仁川上陸作戦が可能になった。

 慶尚北道は漆谷群の多富洞一帯に護国メモリアル空間などを造成し、護国や安保の教育場所にする計画だ。

 この日の行事に参加したパク・ミンシク(朴敏植)国家報勲相は、ラジオのインタビューで「とんでもない親日派フレームで(ペク将軍を)攻撃するのは正しくない」とし、「ペク将軍が親日派ではないと、職をかけて話す自信がある」と強調した。

 ペク将軍が独立軍の討伐活動をした前歴があるという主張には、「ペク将軍が間島特設隊に服務した時の年齢は22歳だった」とし、「当時、満州には独立軍がいなかった。そこにいた人々は抗日した中国人ないし匪賊だ」と述べた。

 過去、親日反民族行為真相究明委員会がペク将軍の親日行跡を指摘したことについては、「その委員会の会議録まで見た。反対する人々がいたが、ただ多数の力で押し通した。その委員会が『その人は親日だ』と言っても、それが歴史的な事実になるわけではない」と主張した。

 これについてハンギョレ新聞は、「功罪をありのまま評価し記録してこそ、後世の役にも立つ。パク長官がまさか来年の総選挙出馬を狙って計画的に行ったことではないことを願う」と批判した。

 メイル新聞は、「委員会はペク将軍の独立軍討伐事実を確認できず、間島特設隊に服務したということだけで、ペク将軍を親日反民族行為者と烙印を押した」と前政権を批判した。
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