アルツハイマー型認知症(痴呆症)治療のための新薬候補物質「AAD-2004」の実用化事業が本格的に推進される。また、情報技術(IT)の融合・複合化に備え、来年から5年間で約7000億ウォンを投資し、チップ1つでさまざまな機能を一括処理できる高密度、高集積半導体のシステムオンチップ(SoC)分野を開発するなど、IT部品素材部門が集中的に育成される。
 政府は24日午前、ソウル市内のホテルで呉明(オ・ミョン)副首相(科学技術部長官を兼任)の主宰で第12回科学技術長官会議を開き、このように決定した。

 政府はアルツハイマーの発病を遅らせることのできるAAD-2004の薬効や動物毒性評価などの前臨床試験と、人体に対する第1段階臨床試験を推進し、認知症治療物質の開発を推進することにした。このため、国内外の優秀な臨床研究機関が参加する実用化事業団を構成し、韓国保健産業振興院を事業管理機関とする専門家による運営委員会を設置する計画だ。

 一方、政府はIT部品素材産業の育成と発展を目指し、今後5年間で総額4954億ウォンを投資しSoC分野を集中開発することを決めた。SoCはさまざまな半導体を1つの基板に集めシステムを構成した従来の方式とは異なり、1つの半導体チップに1つのシステムを構成する高密度、高集積半導体技術として注目されている。このため、2010年までに世界3大IT部品・素材強国として浮上させるという目標のもと、SoC分野の専門人員6000人を養成するほか、売上高1000億ウォン以上の中堅企業を15社程度育成し、世界シェアを5%水準まで引き上げる方針だ。



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