Copyright 2023YONHAPNEWS. All rights reserved. 40
昨年の薬物犯摘発が過去最多 30代以下が6割=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国大検察庁(最高検)が5日に公表した「2022年麻薬類犯罪白書」によると、捜査当局が昨年摘発した薬物犯罪者は1万8395人で過去最多となった。 年間の摘発人数は18年が1万2613人、19年が1万6044人、20年が1万8050人、21年が1万6153人。昨年は18年比で45.8%増加した。 薬物犯は若年化している。昨年摘発された薬物犯のうち30代以下は1万988人で、全体の約6割を占めた。18年は30代以下が5257人だった。 若年化の原因としては、ダークウェブ(闇サイト群)やSNS(交流サイト)を介した薬物の流通が増えていることが挙げられる。大検察庁は、インターネットを使う薬物犯罪組織は元締め、管理役、運搬役など役割を分担して点在しているため、追跡や検挙が難しいと説明している。 外国人の薬物犯の増加も目立つ。摘発人数は18年が948人、19年が1529人、20年が1958人、21年が2339人、昨年が2573人と、5年で3倍近くに増えた。 薬物を韓国国内に持ち込む密輸犯罪も大幅に増えている。昨年の密輸犯の摘発人数は1392人で、やはり18年(521人)の3倍ほどに増加した。大検察庁は、薬物犯に占める外国人の割合は14%だが、密輸犯のうち外国人の割合は約40%に上るとし、外国人による薬物の密輸が深刻になっていると指摘している。 昨年の薬物の押収量は計804.5キロで、覚せい剤のメタンフェタミンなどの向精神薬が76.6%と大半を占めた。 大検察庁はネットを介した薬物の流通を防ぐため、関連キーワードを自動で探知するモニタリングシステムを強化して24時間体制で監視・摘発に当たる計画だ。