トリニダード・トバゴを訪れている韓首相(中央)。同国のローリー首相(右)と話を交わしている(国務総理室提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
トリニダード・トバゴを訪れている韓首相(中央)。同国のローリー首相(右)と話を交わしている(国務総理室提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国国務総理室によると、韓悳洙(ハン・ドクス)首相はカリブ海の島国トリニダード・トバゴの首都ポートオブスペインで3日(現地時間)開幕した「カリブ共同体」(カリコム)首脳会議に出席した。韓氏は会議出席を機に、2030年国際博覧会(万博)の釜山誘致に向け、各国の首脳に支持を呼び掛けた。 カリコムはカリブ海諸国の地域共同体で、14カ国と1地域が加盟している。韓国の首脳クラスによるカリコム加盟国訪問はこれが初めてで、カリコム首脳会議出席も初。 トリニダード・トバゴ以外の13カ国は博覧会国際事務局(BIE)の加盟国で、万博開催地は11月のBIE総会で加盟国の投票により決まる。国務総理室によると、国連など国際機関の投票や国際的な選挙戦でカリコム加盟国は同一の対象を支持する傾向がある。そのため、30年万博開催地を釜山と争うリヤド(サウジアラビア)もカリコムの票の取り込みに注力しているとされる。 韓氏はカリコム加盟国の首脳に対し「釜山万博を、世界が共に気候変動対応と経済発展のノウハウを分かち合うプラットフォームにする」と強調した。   韓氏はこの日、各国首脳や機関トップと相次ぎ個別に会談した。 トリニダード・トバゴのローリー首相との会談では、エネルギーとインフラ、気候変動・海洋環境、国力強化などの分野で協力を拡大していくことで一致した。 国連のグテレス事務総長とは韓国と国連の協力、朝鮮半島問題、カリコムとの協力について話し合った。グテレス氏は韓国が国連安全保障理事会で2024年から2年任期の非常任理事国を務めることに触れ、国際社会の平和・繁栄への貢献に期待を示した。両氏は国際社会が一致して北朝鮮に明確なメッセージを発信し続ける必要があることも再確認した。 韓氏は南米スリナムのサントクヒ大統領との会談では、先端技術に強みを持つ韓国が、スリナムの関心が高い▼気候変動・災害対応の強化▼農業・山林技術の向上▼海洋環境保護・海洋科学研究――などの分野でパートナーになり得ると強調した。 このほか、カリコムのバーネット事務局長とも会談した。
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