グロッシ事務局長(資料写真)=(聯合ニュース)
グロッシ事務局長(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長が7~9日に韓国を訪問する。韓国の国務調整室の朴購然(パク・グヨン)第1次長が4日、東京電力福島第1原発の処理済み汚染水に関する記者会見でこうした日程を明らかにし、「グロッシ事務局長は劉国熙(ユ・グクヒ)原子力安全委員長と面談し、(IAEAがまとめた)包括報告書の内容を韓国側に説明するだろう」と述べた。

 朴氏は、日本の汚染水海洋放出計画に対するIAEAの検証の包括報告書発表を機にグロッシ氏が4日から訪日する予定だとし、その直後に韓国を訪問すると説明した。同氏の日本滞在は7日まで。

 韓国を訪れれば、劉氏のほか、朴振(パク・ジン)外交部長官とも面会するという。

 朴氏は「これまでわが政府は(5月下旬に日本に派遣した)視察団の活動やIAEAタスクフォースへの参加などを通じて、日本側の放出計画に対する科学的・技術的な検討を進めてきた。そろそろ大詰めの段階」と言及した。政府の検討が終われば作成した対応マニュアルに反映させ、その上で国民に説明することができるとの考えを示した。

 一方、政府は原発事故を受け2013年9月から福島県を含む8県の水産物の輸入を禁じているが、国内では、汚染水の安全性が評価されて放出が始まればこの禁輸措置が緩和されかねないとの懸念が広がっている。朴氏は「国民の皆さんが安心する時まで、それが何年かかろうとも輸入禁止措置は維持する計画だ」と強調した。


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