韓悳洙首相(資料写真)=(聯合ニュース)
韓悳洙首相(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国政府は30日に韓悳洙(ハン・ドクス)首相の主宰で開いた国際開発協力委員会で、開発途上国への支援に充てる政府開発援助(ODA)の2024年度(1~12月)予算として今年度比43.2%増の6兆8421億ウォン(約7500億円)を企画財政部に要求することを決定した。

 韓氏は、政府が健全財政基調を継続する中でもODA予算を画期的に増額したとしながら、「国民の税金が浪費されないよう(ODA事業を)徹底して管理してほしい」と指示した。

 政府は24年に47機関を通じて計1978のODA事業を実施する計画だ。

 分野別では、人道支援分野の予算として今年度の3倍近い1兆1617億ウォンを計上した。ウクライナ戦争をはじめとする紛争、災害など各国の差し迫った危機への対応で寄与を高める。また、交通関連の支援に8081億ウォン、保健事業の支援に4536億ウォン、公共行政の支援に4529億ウォンの予算をそれぞれ編成した。

 政府は30年までにODA供与額を6兆4000億ウォンに引き上げる目標を19年に掲げた。予算案が企画財政部の審議と国会の採決を経て成立すれば、目標を6年前倒しで達成することになる。

 韓国は10年に経済協力開発機構(OECD)の開発援助委員会(DAC)に加盟後、ODAを増やしてきたが、絶対額は30加盟国のうち16位(22年ベース)水準にとどまっている。韓国のODAの国民総所得(GNI)比は22年に0.17%で、DAC加盟国平均の0.36%を大きく下回った。


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