旅客機の非常口の扉を開けようとした10代、ヒロポン投薬状態だった=韓国(画像提供:wowkorea)
旅客機の非常口の扉を開けようとした10代、ヒロポン投薬状態だった=韓国(画像提供:wowkorea)
飛行中の旅客機で非常口の扉を強制的に開けると騒ぎ立てた10代の乗客が麻薬を使用していたことが確認された。

 30日、インチョン(仁川)国際空港警察団によると、航空保安法違反と麻薬類管理に関する法律違反の疑いを受けているA君(19)は、麻薬簡易検査でヒロポン陽性反応が出た。

 ヒロポンは使用後体内から排出されるまで最大10日程度かかる。この期間、使用者に影響を与え続けることができる。

 A君は去る19日午前5時30分ごろ、フィリピン・セブ空港を出発し、仁川国際空港に向かっていたチェジュ航空の旅客機で非常口の扉を開けようと試みるなど、騒ぎを起こした疑いをもたれている。

 彼は離陸後1時間ほど経つと周辺をきょろきょろするなど異常行動をして息苦しさを訴えて、数回非常口の扉を開けようとしたが乗務員や他の乗客に制圧された。

 当時、乗客183人が乗った旅客機は高い高度で飛行中だったため、非常口の扉は開かなかった。普通3キロ以上の上空では旅客機内・外部の気圧の差で非常口の扉を強制的に開けることはできない。

 高校を中退したA君は過去に精神科治療を受けたことはないと確認された。しかし、彼は犯行動機を明かさないまま捜査官に「旅客機に救命胴衣がいくつあったのか」とか「非常口の扉を開けば、乗務員が皆解雇されるのか」と尋ねるなどしどろもどろだった。

 A君は去る20日、拘束前被疑者尋問(令状実質審査)に出席する前「非常口の扉をなぜ開けようとしたのか」という取材陣の質問医も「大韓民国の権力層から攻撃を受けている感じだった」と、とんでもない返事をした。

 その後、裁判所は「逃走する恐れがある」とし「少年だが、拘束しなければならないやむを得ない理由がある」とA君の拘束令状を発付した。

 検察は最近、警察から事件を引き継ぎ、A君のフィリピン内での足取りや麻薬購入の経緯などを調べる予定だ。

Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 2