11日(現地時間)、ロイター通信などによると、昨年の中国の婚姻件数は683万3000件で、前年対比80万3000件(10.5%)減少した。これは婚姻関連統計を開始した1986年以降の最低値だ。
中国の婚姻件数は2013年、1346万件で最多を記録した後、9年連続で減少中だ。2019年に1000万件以下に落ちた件数は2020年800万件、2021年763万件、昨年683万件となった。2013年と比較すると、9年で49.3%の激減だ。
こうなった理由は子どもに関する政策などで結婚適齢期の人口が減っている上、結婚や出産が必須ではないとする価値観の変化などが挙げられる。
中国の出生児は1987年に2508万人を記録した後、減少傾向にある。また、1990年代以降、出生児が都市で成長し、長い教育期間を経て、熾烈(しれつ)な就職競争で結婚を延ばす晩婚が浮き彫りとなっている。2020年、中国の平均初婚年齢は28.67歳で、2010年の24.89歳より3.78歳高まった。
結婚可能人口のうち男性が女性より多い性比不均衡も問題だ。1990年代の中国の出生性比は女児100人あたり男児115人以上だ。中国の人口学者たちはこの30年間、女児に比べ2000~3400万人多く男児が出生したと推定している。結婚する女性が不足しながら、過度な“婚資(婚姻する際、花婿が花嫁の親族に贈る財産)”も社会問題に浮上している。
結婚と出産を必須と考えない価値観の変化も影響を及ぼしている。人口専門家で広東省人口発展研究院の董玉整(とうぎょくせい)院長は「現在、青年たちの結婚や育児に対する概念が大きく変わった」とし、「多くの人がこれ以上、結婚や出産を人生の必須要件に置いていない」と述べた。
婚姻件数の減少は出産低下による人口減少とも直結する。昨年の中国の人口は14臆1175万人で、1961年以降初めて、全体人口が減少した。出生児数は956万人で過去最低を記録した。
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