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安保理は2日(現地時間)午後、米ニューヨークの国連本部で北朝鮮の非拡散問題に関する公開会議を開いたが、糾弾声明や追加の制裁決議案採択のような公式対応は合意できずに終わった。
この日の会議は5月31日、北朝鮮が軍事偵察衛星「マンリギョン(万里鏡)1号」を搭載した発射体「チョンリマ(千里馬)1型」を発射したことを受けて開催された。この時の発射は失敗に終わったが、事実上長距離弾道ミサイルの技術を使用したという点で、安保理の対北朝鮮制裁決議違反に該当する。
このため、会議招集を要請した米国や日本、欧州諸国と利害当事国として出席した韓国は、北朝鮮の発射実験を強く糾弾し、安保理の団結した対応を促した。
ロバート・ウッド駐国連米代表部次席大使は「米国は北朝鮮による偵察衛星発射を最も強力な言葉で糾弾する」と述べ、「安保理決議の著しい違反であり緊張を高める行為」と批判した。
北朝鮮による挑発を「米国のせい」と擁護する中国とロシアに対しては、「北朝鮮の違法な弾道ミサイルの発射と合法的かつ防御的な米韓合同軍事演習をまるで同等であるかのように偽って比較している」とし、「米国と同盟国を除く両理事国(中ロ)が座したまま何もしないとは信じられない」と批判した。
石兼公博駐国連日本大使は「発射実験の成功・失敗と関係なく、安保理が禁止している弾道ミサイルの技術を使用したという点で決議違反だ」と批判した。
ファン・ジュングク(黄俊国)国連大使も「衛星の代わりに核弾頭を搭載すれば核兵器になる」と述べ、「発射が失敗したからといって安保理が黙っていてはいけない」と強調した。
一方で、中国とロシアは北朝鮮による偵察衛星の発射などの挑発行為が米韓の脅威による防御的措置だという趣旨の発言を行い、北朝鮮を擁護した。
中国代表部のゲン・シュアン(耿爽)副大使は、「今日の朝鮮半島情勢は何の理由もなく起きたわけではない。北朝鮮の行動だけでなく、すべての当事者の言動も一緒に見なければならない」と米国をけん制した。
さらに「米国が朝鮮半島とその周辺地域で軍事活動を続け、米軍の駐留地域を増やした」と述べ、米韓の「ワシントン宣言」と最近の米韓合同軍事演習を取り上げ、「これは朝鮮半島の非核化推進と平和維持の目標に反する」と主張した。
ロシアのアンナ・エフスティグニエワ次席大使も「ますます増えている日米韓の軍事活動が北東アジア地域に破壊的な影響を与えている」と述べ、「緊張の悪循環が続いている根本的な原因は、いわゆる拡張抑制という概念のもとで、米国とその同盟国が北朝鮮に対する圧力を高めていること」と批判した。
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