韓国の明洞・東大門・南大門市場一帯、「偽ブランド品」不法販売グループを検挙(画像提供:wowkorea)
韓国の明洞・東大門・南大門市場一帯、「偽ブランド品」不法販売グループを検挙(画像提供:wowkorea)
韓国ソウル市民生司法警察団(民司団)はことし1月から4月まで、ミョンドン(明洞)・トンデムン(東大門)・ナムデムン(南大門)市場一帯などで商標権侵害行為集中取り締まりを実施した結果、有名ブランドの商標を偽造して不法に製造及び販売した64人を摘発して刑事立件し、計4194点の製品を押収したと26日、明らかにした。

 今回摘発された販売業者らは偽造商品を販売したり、保管していた。押収した計4194点の製品は正規品推定価格に換算する場合、約30億ウォン(約3億円)に達する。種類別ではアクセサリー1789点、衣類1553点、財布509点、バッグ117点、時計34点、ベルト・スカーフなどその他の雑貨192点などだ。

 特に、南大門のアクセサリー専門商店街などから押収した偽造アクセサリーは計1210点で、これらの製品について有害成分の検査を実施した結果、計45点の製品から安全基準を超えた鉛が検出された。人体発がん物質2群である鉛は少なくとも基準値の2倍から多くは3877倍まで検出され、このうちイヤリング17点からは発がん物質1群であるカドミウムも基準値の2倍以上検出された。

 今回摘発されたA氏とB氏は明洞でファッション雑貨販売業をしながら流暢な外国語で客引き行為をして店の前を通り過ぎる外国人を店内に誘導後、店内の秘密場所に設置した陳列室で偽造商品を販売して摘発された。彼らは申告と情報提供などを憂慮し、韓国人には客引き行為をせず、販売しないなど取り締まりに緻密に備えた。民司団は彼らから偽造商品計469点を押収した。

 この他に、卸売縫製工場に偽造ブランド衣類の製作を依頼したC氏と、依頼を受けたこれを製造した工場代表C氏、東大門の偽物市場で偽造商品を購入してオンラインを通じて個人に販売した人々も大挙摘発された。

 このように偽造商品を製作・販売・保管することは他人の財産と信用に莫大な被害を及ぼす犯罪行為であり、商標法第230条により7年以下の懲役または1億ウォン以下の罰金処罰を受けることになる。

 ソウル市は市民たちが偽造商品販売者を発見した場合、積極的に申告・情報提供することを呼びかけた。市は決定的な証拠と共に犯罪行為の申告・情報提供で公益増進に寄与した場合、「ソウル特別市公益情報保護及び支援に関する条例」により、最大2億ウォン(約2000万円)まで褒賞金を支給している。

 ソ・ヨングァンソウル市民生司法警察団長は「偽造商品を根絶するためには市民の認識変化が重要だ」とし「今回の有害成分検査で検出された鉛、カドミウムなどの重金属は毒性が非常に高く発がん物質に分類されるだけに、必ず正規品を購入・使用して、偽造商品発見時には積極的に情報提供してほしい」と述べた。

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