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独首相「韓日の歩み寄り歓迎」 尹大統領の政策に敬意=訪韓控え
【ベルリン聯合ニュース】ドイツのショルツ首相は21日の韓国訪問を前に19日、聯合ニュースの書面インタビューに応じ、「ドイツ政府は韓国と日本の間の歩み寄りを歓迎する」と述べた。韓日はドイツと緊密に協力する国で価値と目標を共有しているとした後、「インド・太平洋地域の状況を踏まえると韓日両国が緊密に協力することが重要だ」と強調した。 韓日関係が改善に向かっていることについて、ショルツ氏は「こうしたイニシアチブには政治的な勇気と広い見識が必要だ」と評価し、「尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領にこうした政策に対する敬意を表する考え」とした。 同氏は日本の広島市で開催される主要7カ国首脳会議(G7サミット)に出席した後、21日に韓国を訪れる。南北を隔てる非武装地帯(DMZ)を訪問した後、尹大統領と首脳会談を行う予定だ。 ドイツ首相の訪韓は2010年のメルケル氏の訪問以来13年ぶりで、国際会議出席などではない2国間外交上の公式訪問は1993年のコール氏以来となる。 ショルツ氏が2021年12月の首相就任後、韓国メディアのインタビューに答えるのはこれが初めて。 歴史問題にも言及した。ドイツはナチス・ドイツがユダヤ人を虐殺した過去と向き合い、清算に努めているが、ショルツ氏は「われわれの視点からすると、過去の歴史の清算に終止符はあり得ない」と述べた。過去の清算は「過去から教訓を得て、自由と民主主義の中で未来を設計するため責任を負うこと」を目指すもので、ドイツの中心にある社会的課題だという。対話を通じ過去と向き合うことは、ドイツ社会が自らを理解する上でも重要な役割を果たしているとした。 朝鮮半島情勢に関しては、北朝鮮のミサイル発射実験に懸念を示し、「ドイツはこうした威嚇行為を最大の強さで糾弾する」と述べた。北朝鮮のミサイル発射実験は国際法と国連安全保障理事会決議に違反するとしながら、「何をもっても正当化できない」と批判。北朝鮮政権への圧力を強めるため、欧州連合(EU)として制裁を加えているとした。 一方で、北朝鮮政権に対話チャンネルを開いておくことが重要だとの見解を示した。その上で「われわれは北朝鮮と対話するための可能性をつくろうとする韓国の努力を歓迎する。対話のためのイニシアチブを支援する準備ができている」と強調した。