尹氏はこの日の午前、ソウル市内の大統領室で開催された国務会議の最後に、「変革を通じて国民を一つに結束させられれば、国家が発展できる」と述べたと、イ・ドウン(李度運)大統領室報道官が記者会見で伝えた。
尹氏は、「選挙の理由も、政府を交代させる理由も、国民が国の変革を期待するためだ」とし、「韓国の国民が国の変革、チェンジ・コリアを実感できるようにすることが政府として非常に重要だ」と強調した。
また、「国民にとって、ある変化は直接的な利益になり、ある変化は間接的な利益になり、ある変化は不便に感じられるかもしれない」とし、「しかし、国家の未来を見たときに、私たちの国が正常に進んでいるんだ、発展できるんだ、未来の世代はより良くなれるんだという希望を持てることが重要だ」と述べた。
さらに、「この1年間、私たち政府は大きな方向転換のために多くのエネルギーを注いだが、国民が実感できない場合もあった」とし、「国民が変化とその方向性を実感できるように、国務委員たちがより迅速に政策を推進してほしい」と繰り返し求めた。
尹氏はまた、約30兆ウォン(約3兆円)に及ぶ政府の研究開発(R&D)について、投資方式を変える必要があると指摘した。
尹氏は、前回の国賓訪米時に、米国の国防高等研究計画局やボストンのバイオクラスターを訪れた経験に触れながら、「政府がR&Dの先導投資を通じて科学理論を汎用技術・応用技術に発展させ、それを基に民間が再投資して商品化の技術を作りながら、先端科学技術が育まれる過程が非常に印象的だった」と述べた。
続けて「政府ではお金をうまく使い、民間では報酬体制が正しく機能することが重要だ」とし、「私たちもこのようなプロセスを参考にし、R&D投資の方向性をよく模索してほしい」と内閣に指示した。
また、「世界全体で、銃声のない経済戦争や情報戦争が激しく行われている」とし、「私たちの産業が運営される上で必要な資材・部品・装備、エネルギー、鉱物などの供給網の安全を徹底的に点検し、経済安全保障や産業安全保障のために供給網の多様化と必要な資源の備蓄に、細心の注意を払って準備してほしい」と関係省庁に指示した。
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