韓国エナジー技術研究院は16日、原子力発電を利用し高効率で水素を生産できる水素生産プロセスを独自に開発したと明らかにした。
 この開発プロセスは原子力を熱源とし、硫黄とヨードを反応媒体として水から水素を分解・抽出する。酸素と水素の結合が強い水からの水素抽出は、これまで技術的難題とされてきた。新開発プロセスは、特に常温での運転が可能となるよう設計されプロセスが単純化された上、独自開発した触媒を用いて分解効率を向上した。日本などが開発した既存のプロセスよりも効率が高いと、研究院側は説明する。2020年をめどに工場規模の実証施設を建設し、2025年ごろには商用化が可能になると見込んでいる。

 水素は化石エネルギーに代わる21世紀のクリーンエネルギーとして注目されており、現在のところ国内最終エネルギー消費に占める割合は微々たる水準だが、2020年は3%、2030年は7%、2040年には15%に達するものと予想される。


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