韓国のキム・ゴン(金健)朝鮮半島平和交渉本部長(画像提供:wowkorea)
韓国のキム・ゴン(金健)朝鮮半島平和交渉本部長(画像提供:wowkorea)
韓国のキム・ゴン(金健)朝鮮半島平和交渉本部長は7日「核に対する北朝鮮の執着は、全ての北朝鮮住民たちの未来を破壊する自滅的なブーメランとなるだけだ」とし「これは経済を木端微塵にし、安保を阻害し、孤立を深刻化させている」と語った。

キム本部長はこの日の午前、韓国ソウルの外交部(外務省)庁舎で開かれた “日米韓北核首席代表協議”で「このような状況の中われわれは揺るぎなく、抑止・断念・外交の総合的アプローチを続けていかなければならない」と語った。

キム本部長は「北朝鮮は昨年以降、10回もICBM(大陸間弾道ミサイル)を発射し、さらには『太平洋を射撃場として使用する』と語り威嚇している』と指摘した。つづけて「また新たな戦術核弾頭を公開し、民間人の死傷者を極大化する方式のミサイル発射訓練を実施した」と語った。

キム本部長は「北朝鮮は厚かましくも、同情を引こうと被害者のふりをしているが、これは北朝鮮内でどんなことが起きているかを隠そうとしていることにすぎない」と批判した。

つづいて「北朝鮮がWMD(大量破壊兵器)プログラムに足りない資源を費やす時、多くの住民たちは食糧と医薬品不足により苦痛を受け、人権状況は引き続き悪化している」とし「北朝鮮は、核兵器があらゆる問題を解決できる魔法の杖であるかのように住民たちを誤導している」と指摘した。

また「北朝鮮は、韓米日をはじめ国連など気に入らない全てに対し責任を転嫁している」とし「北朝鮮は、自らが招いた今の悲惨な状況を直視しなければならない。北朝鮮が他のせいにしていることは、北朝鮮が自らしたことだ」と語った。

さらにキム本部長は「北朝鮮の挑発に、必ず代価が伴うようにしなければならない」とし「北朝鮮の不法な活動の資金源を遮断し、北朝鮮が国境の再開放を準備している状況の中、北朝鮮の全ての海外労働者の送還を含めた国連安保理決議の完全な履行が重要だ」と強調した。

船越健裕アジア大洋州局長は、先月のユン・ソギョル(尹錫悦)大統領の訪日日程を「歴史的訪問だ」とし「日韓関係の回復において、非常に重要な歩みだった」と評価した。つづけて「日韓関係の発展は、北朝鮮の核脅威に対抗するのに大きく役立つだろう」とし「3か国間の安保協力のレベルはより強化されている」と語った。

米国務省のソン・キム北朝鮮担当特別代表は「3か国は、地域・世界的課題に対応するため協力レベルを高めている」とし「北朝鮮の無謀な行動は、地域内の深刻な安保脅威を強めている」と指摘した。

またソン・キム代表は、北朝鮮の脅威は「共同の脅威」であることから「共同の対応案」を模索することを予告した。

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