カカオペイの本社(同社提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
カカオペイの本社(同社提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国のスマートフォン決済アプリ「カカオペイ」は3日、日本での利便性向上と利用可能店舗の拡大に向け、日本大手のPayPay(ペイペイ)と業務協約を締結したと発表した。

 PayPayは今年2月時点で、累計登録ユーザー5500万人、加盟店約300万店を確保している。

 カカオペイは2019年7月から日本の一部都市で海外決済サービスの試験運用を開始。20年4月にPayPayと提携したことでPayPay加盟店での利用が可能になった。今回の協約締結により協力を強化する方針だ。

 両社はまず、韓国人旅行客が多い東京、福岡、大阪、北海道などを中心にポイント積み立てなどユーザー特典を増やす共同マーケティングを計画している。

 これを通じて、日本国内のPayPay加盟店でのカカオペイ利用を促進し、PayPay加盟店を増やすことも目指す。

 一方、カカオペイは韓国内と同じ方式で海外でも決済できるシステムを構築したと説明した。

 カカオペイが利用可能な国では、バーコードなどが自動的に滞在先の「海外決済」に切り替わり、別途の登録や両替をしなくても決済できる。

 すべての決済はアプリと対話アプリ「カカオトーク」を通じてリアルタイムで確認できる。

 日本の他にもシンガポールやマカオ、中国本土で利用できる。中国でスマホ決済サービスを提供している海外サービスはカカオペイだけという。

 韓国では米アップルの決済サービス「アップルペイ」がサービスを開始し、サムスンペイとネイバーペイが協力を拡大するなど、スマホ決済サービスのシェア争いが激しくなっていることから、カカオペイが海外進出の本格化を模索していると業界関係者は見ている。

 PayPayの中山一郎社長は、日本を訪れるカカオペイユーザーが増えれば、加盟店はもてなすために努力し、これは韓国人観光客とPayPay加盟店の双方にとって有益な結果をもたらすだろうと話した。

 カカオペイの申元根(シン・ウォングン)代表取締役は、カカオペイが海外まで広がる「グローバルペイ」として確立されるよう努力すると話した。


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