フランスのマクロン大統領が、女性の中絶の自由を憲法に明示すると明らかにした。

 フランス24放送などによると、マクロン大統領は8日(現地時間)、「世界女性の日」を迎え、フランス・パリで開かれたジゼル・ハリミ追悼行事に出席し、「数か月以内に提出される改憲案の一部として、中絶の自由を憲法に盛り込む」と述べた。

 彼は「憲法に明示すれば中絶を選択できる女性の自由を守ることができる。誰もこの権利を制限したり廃止することはできないという厳粛な保障になるだろう」と話した。

 マクロン大統領は同日、ジゼル・ハリミ追悼式でこのような発言をした。2020年にこの世を去ったハリミは、フェミニズム活動家や弁護士、政治家として活動した。彼女は、性的暴行を受けた後に妊娠した未成年者(16歳)が不法中絶した疑いで起訴されると、彼女の弁護を引き受けて1972年無罪判決を勝ち取った。この判例は1975年、フランスが中絶を合法化する転換点となった。

 すでに中絶が合法である状況で、フランス政界が憲法改正までするのは、昨年、米連邦最高裁が中絶権を保障していた従来の判決を覆したことによるものと見られる。

 マクロン大統領も米国の事例を意識したかのように「他国の裁判所は女性の権利という問題から原点に戻った」とし「(中絶権を保障した改憲は)今日自由が踏みにじられることを恐れているすべての女性に連帯という全人類的なメッセージを送るだろう」と述べた。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 88