イ・ウン の最新ニュースまとめ
店主は「1つのものをたくさん食べるより、少しずついろんなものを食べたいという消費者を狙ったものだ」と0.5人前のメニューを開発した理由を説明。店を訪れた女性は「普段は1人前を注文すると残してしまうが、0.5人前なので食べ残しも減り、お金も節約できるのでいいと思う」と述べた。
トッポッキブランド「ヒョンソン家」も0.5人前のメニューを発売し、関心が高まっている。専門家たちは2022年から始まった「少食トレンド」が物価上昇や一人暮らしの増加、健康や環境に対する認識の変化を理由にことしも続くと予測している。
少食トレンドに乗っかって流通業界や食品業界も「少量」商品の発売に力を入れている。
GS25は2022年、少食の人のためのプチカップご飯「チーズボール肉カップご飯」、「チキンマヨカップご飯」の2種類を発売。2つとも200グラム内外で普通の弁当に比べて半分以下の量になっている。現在はリニューアルのため販売を中止している。
CUは酒類に少食トレンドを反映した。2022年9月に発売した「ワインを1本飲みましょう」は一般的に出回っているワインの半分ほどの量となる360ミリリットルで焼酎瓶をラッピングして活用したのが特徴。他にもホームプラスは「小さな容器の即席ご飯」と「小さなカップラーメン」を発売し、弁当チェーンのハンソッも2022年12月から消費者が自分でご飯の量を注文できるサービスを導入した。
インハ(仁荷)大学消費者学科のイ・ウンヒ教授は「モッパン(大量のものを食べるライブ配信)ブームがまだSNSで続いている。少食トレンドはこのようなモッパンに対する心配や不安をもとにできた文化だと見ることができる」と述べた。
また「モッパンは『欲望に忠実』なものだが、少食は『節制の美徳』を実践しようとするものだと思う。結局少食トレンドというものは、食べることだけではなく消費者の消費文化にも表れる可能性のある現象だ」と説明した。
実際に続く不況の中、消費者の間では「合理的で実利のある消費」を追求する消費トレンドが脚光を浴びている。ソウル大学消費者学科のキム・ナンド教授は「トレンドコリア2023」でことしの主要キーワードの1つとして「チェリーサマー」を挙げた。
チェリーサマーとは、ケーキの上においしいチェリーだけを取っていく人を意味する「チェリーピッカー」から変化した単語で、合理性と効率性を消費の一番大事な要素とするのが特徴。自分と同じものを買おうとする他人と共同購入をするのが1つの例だ。
ソウルで一人暮らしをしている女性は「一人で暮らしているので、デリバリーを頼むと残して捨ててしまうのが多すぎてもったいないと思っていた。それでインターネットでデリバリーを分け合う近所の人を見つけて配送料も節約して食べ残しも減らしている」と伝えた。
中古取引や町内の情報をやり取りするインターネットサイト「タングンマーケット」は、チェリーサマーたちの共同購入文化が拡散すると、2022年7月から「一緒に買おう」サービスを導入した。近所の住民が集まって一緒に買いたいものや利用したいサービスがある時に「○○を一緒に購入する人」といった文章を掲載すると最大4人まで共同で購入できる。
現在、タングンマーケットの「一緒に買おう」には、飲食だけでなく、靴下、シャンプー、せっけんのような生活用品からネット講義、フィットネスクラブ、OTTサービスにまで多様になっている。タングンマーケットは1月、「一緒に買おう」サービスの利用件数が初めてサービス導入時(2022年7月)に比べて2022年12月の1か月間のソウル市クァナク(冠岳)区だけで137%増加したと明らかにし、人気ぶりがうかがえる。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 5