「兄が家族3人を殺害」…韓国のユーチューバー「私は龍仁一家殺害事件の遺族です」(画像提供:wowkorea)
「兄が家族3人を殺害」…韓国のユーチューバー「私は龍仁一家殺害事件の遺族です」(画像提供:wowkorea)
約19万人の購読者を保有する運動ユーチューバーの「オンドニ先生」が「ヨンイン(龍仁)一家殺害事件」の被害者遺族であることを明かした。龍仁一家殺害事件は2017年10月にキョンギ(京畿)道龍仁市で自宅にいた母親と家族の3人を殺害した息子が、現金を引き出して海外に逃亡した事件だ。

25日、オンドニ先生は自身のユーチューブチャンネルに、「ユーチューブを開始した本当の理由」というタイトルの映像を掲載した。オンドニ先生は、「私は龍仁一家殺害事件の被害者遺族です」と話し始め、過去に自身に起きた出来事などを打ち明けた。

映像によると、オンドニ先生は父親の再婚により新しい母親と6歳年上の兄を家族に迎えた。オンドニ先生が中学校に入学した年には弟も生まれたという。しかしオンドニ先生は、「兄が父と母、末っ子の3人を殺害した」とし、「5時間も経たない間に(兄が)3人をすべて殺した」と話した。

オンドニ先生は兄の犯行動機について嫉妬(しっと)心が作用したものだと推測した。末っ子が生まれるまでは兄が愛情と支援をすべて受けていたが、末っ子が生まれてからは関心と経済的な支援が末っ子に移ってしまったという。

また、オンドニ先生は「大人になり家庭を持った兄は、本人が生計に責任を持つべきだったが、母親にお金がほしいとよく言っていた」とし、「それでも本人に支援してくれず、末っ子に支援するので、嫉妬して殺害したのだと思う」と話した。また、兄が父親を殺した理由については、「通報されると思い、一緒に殺したようだ」と話した。

オンドニ先生は、「今まで最もつらく残念だったことは、父が悔しく、残忍に、予告なく悲劇的に亡くなったが、まともに悲しむ時間も持つことができなかった点」とし、「父に本当に申し訳ない」と打ち明けた。

そして、「私がユーチューブを始めた頃には、『私が有名になって国民請願をして、再びきちんと処罰を受けるようになれば、父の悔しさが少しでも解消されるのではないか』とも考えたのは事実」と話した。

しかし、「購読者が増え、私に感謝してくれる(購読者の)反応を見ながら、そのような意図は次第に消えて行った」とし、「つらいときに隣で応援してくれ、慰めてくれれば、うつ病という長いトンネルから少しでも早く出ることができそうだ」と話し、映像が終わった。

一方、オンドニ先生の兄は2018年の1審に続き2審でも「無期懲役」を宣告された。その後、抗告せず刑が確定した。また、犯行を手伝った妻は殺人ほう助の容疑が認められ懲役8年が宣告された。
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