ソウル市、距離に比例したバスの追加料金制度を推進(画像提供:wowkorea)
ソウル市、距離に比例したバスの追加料金制度を推進(画像提供:wowkorea)
ソウル市はことし公共交通の料金引き上げとともに、バスにも地下鉄と同様、10キロメートル超過時ごとに料金を付加する距離比例運賃制の導入を推進する。

8日ソウル市によると、このような内容を盛り込んだ「ソウル市公共交通料金調整計画案に対する意見聴取案」を6日、市議会に提出した。ソウル市は聴取案でバスの基本料金引き上げとともに料金体系を現行の均一料金制から距離比例制に変える案を提示した。現在、ソウルでは地下鉄に乗り換えずバスだけを1回利用する場合、基本料金だけを払うことになっている。

これに先立ち、ソウル市は2004年7月にソウルのバス体系改編と首都圏の統合乗り換え割引制度が施行されたことで、統合距離比例制を導入した。首都圏の地下鉄とバスの乗り換え時のみ、利用距離により追加料金が付加される方式だ。

距離比例運賃制が適用されれば、バスだけを利用しても一定の距離を超過する場合に追加料金を払わなければならない。例えば、幹線・支線バスは利用距離が10キロを超えると10~30キロ区間は5キロごとに150ウォン(約15円)、30キロ超過時には150ウォンの料金が追加される。

バスの料金は地下鉄の料金と同様に300~400ウォン(約31~41円)上がる。現在、ソウルの市内バスの一般料金はカード基準で1200ウォン(約125円)、料金引き上げ時には1500~1600ウォン(約156~167円)になるとみられる。

ソウル市は、「過去5年間の年平均運送赤字は地下鉄が9200億ウォン(約960億円)、市内バスは5400億ウォン(約564億円)に増加した一方、料金の現実化率は2021年基準で地下鉄が62.0%、バスが57.8%に低下した」とし、「高齢者などの無料乗車に伴う地下鉄の損失は過去5年間で平均3165億ウォン(約330億円)ずつ発生している」と、大々的な料金引き上げが避けられないとの説明だ。
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