数億ウォン台の賄賂受け取り人事恩恵…KOICA元常任理事を拘束＝韓国

数億ウォン台に達する金銭を受け取り、人事関連の恩恵を提供した容疑をもたれている韓国国際協力団（KOICA）の元常任理事が拘束された。

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　6日、ソウル東部地裁は去る3日、KOICAの元常任理事ソン某氏に対する拘束令状を請求した。去る4日午後、令状実質審査を開いた後、ソウル東部地裁のキム・ヒョンジュン令状担当判事が逃走や証拠隠滅のおそれがあり、ソン氏に対する拘束令状を発付したと明らかにした。

　これに先立ち、ソウル東部地検は去る3日午前、キョンギド（京畿道）ソンナム（城南）市に位置するKOICA本社を家宅捜索した。同日、検察は本社ビルで人事関連の内部資料を確保したと伝えられた。

　ソン氏は2018年から2020年までKOICAの常任理事であり、人事権がある人事委員長を兼職した。ソン氏は人事委員長当時、役職員22人から約3億8500万ウォン（約4000万円）を受け取った疑いをもたれている。

　監査院が調査した結果によると、ソン氏は2020年5月、ある大学教授から子供の学費名目で1000万ウォンを受け取った後、同年、この教授を役員に選任した。この他にも自身と親交のある5人を、役員推薦委員会議の外部審査委員に推薦するなどの疑いをもたれている。

　これを受けて監査院はソン氏と役員15人を賄賂供与容疑で検察捜査を要請した。捜査に着手した検察は去る3日、家宅捜索に加えソン氏に対する事後拘束令状を請求した。