韓国の尹錫悦大統領は30日、ストルテンベルグNATO事務総長と対面した(画像提供:wowkorea)
韓国の尹錫悦大統領は30日、ストルテンベルグNATO事務総長と対面した(画像提供:wowkorea)
訪韓中のイェンス・ストルテンベルグNATO(北大西洋条約機構)事務総長は30日、ロシアのウクライナ侵攻に対し「韓国が軍事的支援に乗り出してほしい」と求めた。米国やNATO加盟国たちが最近、計80台以上の戦車をウクライナに送ることにした中、NATO事務総長は公の席で韓国に「軍事支援」を要請したのである。

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このような中、ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領はこの日、ストルテンベルグ事務総長に対面し「これからもウクライナの国民を助けるため国際社会と協力し、可能な役割を果たしていく」と伝えたことから、その立場の変化が注目される。これまで韓国政府は「ウクライナに対し経済・人道的支援は可能だが、武器支援は不可能だ」という立場を固持してきた。

韓国大統領室の広報首席は会見で「ストルテンベルグ事務総長は尹大統領を表敬訪問した席で、現在のウクライナの状況を説明し『韓国の持続的な支援に謝意を表し ”武力侵攻が容認される”という誤ったメッセージが国際社会に刻み込まれないようにしなければならない』と語り、これに尹大統領は『可能な役割を果たす』と答えた」と伝えた。

広報首席によると、尹大統領はストルテンベルグ事務総長と「韓-NATO関係」「韓国のインド・太平洋戦略」「北核問題」など様々な懸案について意見を交換した。

またストルテンベルグ事務総長は、韓国が最近NATO加盟国たちと防衛産業協力を拡大していることを評価し、ことしの7月にリトアニアで開かれるNATO首脳会議に尹大統領を招請した。尹大統領は感謝を伝え「出席を検討する」と答えた。

一方ストルテンベルグ事務総長はこの日、SKグループ会長が理事長を務める “チェ・ジョンヒョン(崔鍾賢)学術院”で、韓国のウクライナに対する経済支援に謝意を表し「韓国が “軍事的支援”という特定な問題に乗り出すことを求める」と語った。

ストルテンベルグ事務総長は「ドイツ・スウェーデン・ノルウェーなど一部のNATO加盟国が『交戦国家に武器を輸出しない』という政策を変えた事例がある」とし「今日の民主主義を支持しウクライナが勝利して、恒久的な平和のための条件を満たす唯一の方法であることを悟ったためだ」として、その背景を説明した。

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