韓国の自動運航船実証センター(画像提供:wowkorea)
韓国の自動運航船実証センター(画像提供:wowkorea)
韓国は2025年までレベル3の自動運航船を開発し、以降、レベル4に該当する完全に無人の自動運航船に関連する技術を開発する予定だ。

このため韓国産業通商資源部と海洋水産部は2020年6月、「自動運航船の技術開発事業に向けた統合事業団」を発足。2025年まで約1600億ウォン(約167億7792万円)を投入し、自動運航船を商用化へと導く計画だ。

同事業団はこのほど、機関室内の主要設備であるエンジンや発電機、ポンプなどを対象に故障の有無を診断し事前にこれを予測できる人工知能(AI)ソリューションの実証実験に成功した。ここで使われたソフトウェアは、すべてAI技術で故障を診断かつ予測することが可能だ。事業団は同技術を、韓国初の自動運航船となる船会社パンオーシャンによる1800TEU(20フィートコンテナ換算)のコンテナ船に搭載し、2024年から運航を行う計画だ。

一方、民間企業ではHD現代(旧現代重工業)グループで自動運航船の開発を手掛けるアヴィクスが昨年、自動運航船技術を活用した大型船舶による太平洋横断に世界で初めて成功した。運航距離計2万キロメートルのうち、半分の1万キロメートルを自動運航した。

さらに同社は、SK海運、長錦商船といった韓国の海運会社2社とレベル2の自動運航船ソリューションに関する受注契約を締結し、商用化に成功している。

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