韓国メディア「ヘラルド経済新聞」によると、イ・ナギョン(李洛淵)元首相が20日、尹大統領の発言について「問題を早く、そしてしっかりと収拾してほしい」と求めた。
李氏はこの日、自身のSNSに「不幸にも名節(伝統的な祭日)には合わない悩みが、私たちの頭から離れない。外交は、そして指導者はどうあるべきかを考えるようになった」とコメントした。
続いて「相手国の対外関係に対しては、とても慎重にアプローチしなければならない。第3国に関する言葉は、極度に慎む必要がある。国家関係は私が知っているより、はるかに複雑で微妙だ。私の言葉や韓国の政策を悪く受け止める国があり得るからだ」と付け加えた。
また「与党の一部政治家は、大統領を庇護(ひご)しようとイランをまた刺激している。愚かで危険な発想だ。何よりも国益を優先しなければならない。国益は経済や安保での利益、影響力、国家イメージなど多くのものを含む」と述べた。
尹大統領の発言については、大統領室で釈明したものの批判が続いている。
文化日報は20日付社説で、「尹大統領と大統領室、外務省が生ぬるい対応をして舌禍となり、事態を大きくした」と指摘した。また、「尹大統領が真意ではなかったことを明らかにし、イラン側の誤解があるなら、遺憾という程度の釈明で締めくくった方が良い」と主張した。
ハンギョレ新聞も同日、「尹大統領は今回も責任を回避している」と批判。「尹大統領が直接責任を負う姿勢で釈明し、再発防止のために努力することが真の解決策ではないか」と指摘した。
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