アンケートには、高麗大学の沈慶昊(シム・ギョンホ)教授(漢文学)、霊山大学のペ柄三(ペ・ビョンサム)教授(政治学)、成均館大学の安大会(アン・デフェ)教授(漢文学)、安東大学の林在海(イム・ジェヘ)教授(民俗学)、漢陽大学の鄭ミン(チョン・ミン)教授(漢文学)、梨花女子大学の鄭在書(チョン・ジェソ)教授(中文学)、木浦大学の許炯万(ホ・ヒョンマン)教授(国文学)の7人から四字熟語を2つずつ推薦を受け、このうち5つを選びアンケートを実施した。
「自欺欺人」とは、「自身をだまし、人をだます」という意味で、朱子の語録の集大成「朱子語類」や仏経に登場する四字熟語だ。自分も信じていない言動で他人までだます人、また道徳不感症の世相を風刺したり、妄言を警戒する成語として広く使われている。
朱子は「朱子語類」で、「人をだますことはすなわち自分をだますことで、これは自分をだますことがひどくなったものだ」と語っており、唐の時代の仏書「法苑珠林」では「妄言する者は自分をだまし、また他人をだます。妄言する者は一切の善良な根本がなく、自分をおとしめ、良い道を失ってしまう」と説いている。
成均館大学の安教授は「自欺欺人は度を越えた欲望が噴出して現れる行動だ」とし、今年1年にわたり韓国社会を揺るがした学歴偽造、論文盗作、政治家と大企業の道徳不感症行為なども、身の程をわきまえない貪欲さに起因したと選定理由を説明している。
中央大学の成煥甲(ソン・ファンガプ)教授は「自分が信じていない言葉で他人をだますというよりは、常習的にうそをついたことから自分に陶酔し、自分までだますところまできたということ」として「自欺欺人」の世相を批判した。
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