韓国関税庁によると11日、1月1日から10日までの輸出額(通関基準暫定値)は138億6200万ドル(約1兆8400億円)で、前年の同じ時期に比べて0.9%減少した。操業日数を考慮した1日平均の輸出額は14.1%減り、減少幅が拡大した。この期間の操業日数は7. 5日で、昨年の同じ時期より1日多かった。輸出は2022年10月に減少に転じた後、先月まで3か月連続でマイナスとなった。
最大の輸出品目である半導体は、今月10日までの輸出額が20億4000万ドル(約2700億円)で、1年前より29.5%減少し、先月まで5か月連続で輸出額が減少した。このほか、精密機器がマイナス11.5%、鉄鋼製品がマイナス12.8%、家電製品がマイナス50.4%など、他の品目の輸出額も1年前より大幅に減少した。一方で、石油製品は26.9%、乗用車は51.7%、無線通信機器は43.5%増加した。
国別では最大の貿易相手国である中国への輸出が23.7%減少した。対中輸出の減少傾向は半年以上続いている。台湾と香港に対する輸出額もそれぞれ23.0%と18.0%減少し、中華圏への輸出が全般的に低迷している。米国(17.6%)や欧州(21.8%)などに対する輸出額は増加した。
同じ期間の輸入額は201億3400万ドル(約2兆6700億円)と6.3%増加したことが分かった。主要品目別では半導体が9.5%、石炭が26.0%、機械類が28.5%増加した。一方で、原油(マイナス6.5%)やガス(マイナス12.9%)などの輸入額は減少した。3大エネルギー源である原油、ガス、石炭の輸入額は合計で50億1400万ドル(約6600億円)と、前年の同じ時期に比べて5.5%減少した。
今月1日から10日の輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は62億7200万ドル(約8300億円)の赤字を記録した。貿易収支は昨年の4月から12月まで9か月連続で赤字を記録したのに続き、今月も赤字が続くとみられている。10か月以上赤字が連続するのは95年の1月から97年の5月以降、25年ぶりのことだ。
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