「酒を飲んだので減刑してください」…こんな言い訳はもう通じない=韓国(画像提供:wowkorea)
「酒を飲んだので減刑してください」…こんな言い訳はもう通じない=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国で、酒を飲んだ犯罪者たちに‘心身微弱’を適用して処罰レベルを下げる‘飲酒減刑’に対する反発の声が大きくなる中、むしろ飲酒犯罪の処罰レベルを高める法案が発議された。

チェ・ジュンシク国民の力の議員は9日、刑法上の犯罪行為をした時、最大2倍まで加重処罰されるようにする内容の刑法改正案を発議した。

チェ議員が警察庁の資料を分析した結果、最近5年間(2017~2021年)に発生した5大凶悪犯罪(殺人・強姦・強盗・暴力・窃盗)230万7017件のうち、23.8%にあたる54万9500件が飲酒状態で発生したことが分かった。飲酒運転中に事故を起こし、示談金を理由にタクシー運転手を殺害した‘イ・ギヨン事件’を契機に酒酔い減刑廃止に対する声が大きくなる中、酒酔い状態での犯罪を加重処罰するよう法改正に乗り出したということだ。

現行刑法10条1項と2項によると、心身障害により心身喪失・微弱状態の場合、犯罪行為を処罰しなかったり、減刑している。裁判所はこの規定を根拠に飲酒状態の場合、事物弁別および意思決定能力がなかったり、微弱だったことを認め、刑を減免している。

しかし、刑法10条3項には‘危険の発生を予見し、恣意で心身障害を引き起こした者の行為には刑の減免を適用しない’という規定も存在する。チェ議員は「飲酒行為は恣意(しい)的に心身障害を誘発したものとみなすのが妥当だと見て、飲酒状態犯罪の刑を減免できるようにする現行法を改正する必要がある」と主張した。

チェ議員は「恣意的飲酒行為の時、刑法上の各罪による刑を加重処罰し、酒酔い犯罪の警戒心を向上させるなら各種飲酒犯罪の弊害を減らすことができるだけでなく、法的責任主義原理をより一層完璧に具現できる正しい司法文化を定着させることができる」と強調した。

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