ソウル中央地検からソウル拘置所に向かう林東源氏(左)と辛建氏
ソウル中央地検からソウル拘置所に向かう林東源氏(左)と辛建氏
ソウル中央地検の盗聴捜査チームは15日、金大中政権の中・後半期に国家情報院長を務めた林東源(イム・ドンウォン)氏と辛建(シン・ゴン)氏を通信秘密保護法違反の疑いで拘束収監した。

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検察によると、2人は国家情報院長在職時にモニタリングを担当していた第8局(科学保安局)傘下のモニタリングチームを3交代で24時間運営し、国内の主な要人らの携帯電話を違法モニタリングするのに関与した疑いが持たれている。

 調査の結果、2人の在職当時に、国家情報院が与野党の政治家や経済関係者らの携帯電話番号約1800件をモニタリング装置にあらかじめ入力し、モニタリングを常時行なっていたことが分かった。

 検察は、国家情報院がこうしたシステムを利用し2000年末に林前院長の指示によりハンナラ党の姜三載(カン・サムジェ)元議員の通話内容を数回にわたり違法モニタリングし、2000年末から2001年初めには朴在圭(パク・ジェギュ)前統一部長官と統一部幹部の間の対北朝鮮支援に関する通話を盗聴したと明らかにした。また、2001年5月には法務部の安東洙(アン・ドンス)長官の任命に関連した民主党関係者の通話を、2001年8月にはハンナラ党の林鍾雄(パク・ジョンウン)議員の「マスコミへの税務調査に対する抗議立てこもり」に関する通話内容をモニタリングした事実も確認した。

ソウル中央地検の金得煥(キム・ドゥクファン)令状担当部長判事は2人の拘束令状を発行し、「2人は盗聴の事実を否認しているが、捜査記録にある国家情報院職員らの陳述と状況には信ぴょう性があるため、直接・間接的に関与、黙認していたとみられる」と話している。

 林東源氏は同日午後11時25分ごろ収監に際し、「違法モニタリング問題で国民の皆さんにご心配をかけ申し訳ない。在職時にモニタリング行為を摘発し事前に措置できなかったことについて、指揮責任者としての責任を痛感する」と述べた。辛建氏は収監前に、「金大中政権時代の国家情報院長らは、過去の盗聴チームを整理し違法モニタリングに使われた装備を安全に廃棄したことで(違法モニタリングに)歴史的終止符を打った」と主張した。

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