林淑英(イム・スギョン)中央防疫対策本部状況総括団長は中国で感染状況が悪化しているとの認識を示し、新たな変異株が発生する可能性にも言及した。中国が感染者数などの統計公表を取りやめたことで隣接する韓国のリスクと不確実性も拡大したとし、「苦心の末に下した不可避の措置」と説明。中国からの入国者の陽性率が30%に上った日もあったと指摘し、「防疫強化措置は十分に客観的で科学的な根拠がある」と強調した。
また「今後も海外と国内の流行状況、新たな変異株の動向などを持続的にモニタリングする必要がある」と述べた。
中国での感染急拡大を受け、韓国政府は中国からの渡航者に対し入国前後の検査を義務付けている。中国人への短期ビザの発給を原則的に停止し、中国から韓国に乗り入れる航空機の増便も制限した。これに対し中国は10日、韓国人への短期ビザ発給を停止すると発表した。
韓国の強化措置がいつまで続くかは中国の状況次第とみられる。
中国から入国し韓国で陽性と判明されれば指定のホテルなどに隔離されるが、中国では隔離先の環境が劣悪だとする誤った情報も流れている。韓国保健福祉部は「以前から中国人観光客がよく利用している観光ホテル以上の水準の客室」と説明した。
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