中国・蘭州市の野生動物園、昨年5月に観光バスが横転…運転手ら3人を立件＝中国報道

中国・甘粛（かんしゅく）省蘭州（らんしゅう）市にある動物園で、昨年5月に観光バスが横転する事故が発生した件について、蘭州市市場監督管理局は12月30日、調査結果を報告すると共に、当時観光バスを運転していたドライバーなど3人を立件したと発表した。

事故が発生したのは2022年5月2日午後4時37分ごろ。蘭州野生動物園の園内を走る観光バスが横転し、2人が死亡、15人が負傷した。

事故発生後、蘭州市当局は事故調査チームを組成し、事故現場調査、証拠収集、鑑定などを行った。

調査の結果、事故の主な原因は当時観光バスを運転していたドライバー・瀋某が、下り坂で前の車を追い越そうとした際にスピードを出しすぎ、運転操作を誤ったためだと判断された。また、観光バスの運行を行っていた「蘭州康勝観光開発有限責任公司」の安全管理も十分ではなかったことが分かった。

これにより、観光バスのドライバー・瀋某と運行会社の社長・常某ら2人が、重大事故を引き起こした容疑で立件された。また、運行会社に対しては20万元（約380万円）支払いの行政処罰が下された。