「中国秘密警察署」の国内拠点と疑われている韓国ソウルにある中華料理店代表・王海軍氏が29日午後、記者会見を開いている様子(画像提供:wowkorea)
「中国秘密警察署」の国内拠点と疑われている韓国ソウルにある中華料理店代表・王海軍氏が29日午後、記者会見を開いている様子(画像提供:wowkorea)
中国秘密警察署の国内拠点と疑われている、韓国ソウルのソンパ(松坡)区にある中華料理店“東方明珠”の代表・王海軍氏(44歳)は、29日に記者会見を開き関連の疑惑を否定したが、韓国民の疑心は一層深まっている。「重大発表」と伝えていた王氏の釈明に具体的な説明はほとんどなく、記者たちとの質疑応答をまったく受け付けないまま記者会見を終えたためだ。

この食堂は、前日午前に外の電光掲示板を通じて「真実のための重大発表をする。真実を隠蔽する醜い勢力を暴露する」とし「腐敗企業がお金で世論を統制し、韓国民をだましている。韓国政治をあやつり、中韓友好を破壊している」などのメッセージを伝えていたが、王氏はこの日の記者会見で「醜い勢力」や「腐敗企業」が誰なのかについて説明することはなかった。

食堂側はこの日の記者会見後、外の電光掲示板を通じて「12月31日、秘密警察署の秘密を大公開」「頂上対決、親米勢力VS親中勢力」などのメッセージを伝えた。

王氏は31日に予告した説明会でも「有料入場」の方針を明らかにしたことで、より疑心を抱かせている。王氏は「空間の制限と安全の懸念から31日の説明会は100人だけが入場でき、取材・報道・傍聴することはできない」と語った。1人あたり3万ウォン(約3149円)の入場料を販売し説明会を開くということだ。個人であっても団体であっても、有料入場料を販売して記者会見を開くのは通常ではあり得ないことだ。

一方、今回の疑惑に対し王氏だけでなく中国大使館も否定していることから、国家情報院や警察など韓国の防諜機関の悩みも深まるばかりである。事実が明らかになる過程で、中韓関係間の外交問題へと飛び火するおそれがあるためだ。

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